2017年シーズンを振り返って(選手)

勢い(酔い)にのって選手に一言コメント。全員じゃないです。

六反勇治

全試合フル出場というだけでも尊い。シーズンMVP。
細かいミスをあげればキリがないのだうけれど、基本、ギャンブルをせず、堅実なプレーがベースで、ビッグセーブもある。加えて足元上手い、上手いと言うか厳しいタイミングでバックパスを受けてもキチンと処理できるのが頼もしい。ベテランらしい振る舞いもありがたかったです。

犬飼智也

結局、J1レベルでやれるCBが彼しかいなく、彼が怪我で長期離脱したことがとても大きかったと思う。
逆に言えば、彼が劣勢となる試合ではホントどうしょうもなかった。高さだけでなく、平面でも強く、フィードも意外に上手くなっている。来シーズンはフル稼働を期待。

カヌ

高さは強いけれど裏をつかれるともろい、そしてブラジル人の割に足元が弱い。高さのあるCBというリクエストで獲得したのだろうけれど、アジリティとかスピードを軽視しちゃダメでしょ。
カヌという名前と#4というイメージからはちょっとかけ離れた選手でした。来期は残るのかな?

鎌田翔雅

彼に関しては掛ける言葉が見つからない。
フィードに難はあるけれど、彼の守備力は貴重だった。もっと評価されて良い選手だと思うのだけれどなぁ。そして新潟戦で試そうとしたサイドハーフのポジションでどこまで出来るか見てみたかった。結構、フィットしそうと思ったけれど。
一日でも早く復帰できますように。

松原后

彼が活躍している試合は楽しい。クロスの精度・プレーの選択・プレーの幅、どれをとっても長足の進歩を遂げていると思う。
今期は活躍→研究される→活躍する→研究されるみたいなループを延々と繰り返していた印象。後半戦を見る限り、課題は守備力なのかなぁ。そこをクリアできれば、本当に代表も見えてくる気がする。
しかし彼がFKやCKのキッカーをすることになろうとは…、なんか笑える(失礼)。

二見宏志

貴重なレフティー枠の一人。
今期は大躍進のシーズンだった。身長のわりに高さも弱くない。あとは時折見せる、相手との距離を取りすぎる悪癖が改善されれば。
FKで、大外の二見からの折り返しは結構チャンスを作っていたと思うのだけれど、後半戦、ほとんどそのオプションが使われることがなかったのは何故なんだろう?あとケースバイケースでロングスローさせても良かったと思うのだけれど。

フレイレ

空中戦モンスター。そして稀代のカードコレクター。
カヌもそうなんだけれど、アジリティとかスピードを軽視してはJではやっていけないと思う。そしてボランチ候補として取ってきたのであれば素直に本職ボランチの選手を補強すれば良かったのに。
ちなみに彼のコール「レアンドロフレイレー♪」は、シーズン後半になるまで「レッツゴーフレイレー♪」だと勘違いしていました ><

角田誠

昨シーズンは守備の立て直しに大活躍だったけれど、J1だと1on1の弱さが顕になってしまったというのが今シーズンだったと思う。あと意外に選択が弱気。
でも今日の試合は良かったですぜ!

清水航平

終盤戦、彼の守備力が問われる試合はあまりなかった分、フィードの良さが活きた。短い期間でよくぞ適応してくれたし、試合中見せる身振り手振りは、好感あった。
来期はどうなるんだろう?いずれにせよ右SBは補強必至だよね?

杉山浩太

今までお疲れ様でした。全盛期の彼が欲しい試合が多かった。

六平光成

なんで右SHじゃなく右SBで試されたのか謎なんだけれど、結局、怪我人の多さからボランチへ。
中盤の選手の中では比較的守備力が高くて、彼の離脱が終盤戦の失速の一因だったと思う。
上位互換の増田が加入したことで、来期のポジションはどこになるんじゃらほい?奥さんの一番のご贔屓なので頑張って欲しい。

白崎凌兵

#10を託されたけれど、ちょっと早かったかな。
活躍するためにはある程度以上のボールタッチが必要なタイプで、現在の清水エスパルスがJ1ではボールを持てるチームではないことが滅茶苦茶響いた感じ。怪我からの長期離脱からの復帰後が低調な印象だったことも気がかり。
ぼやぼやしていると松原に置いてかれちゃうよ!

河井陽介

彼が怪我しなかったらどんなシーズンになったんだろうと思う選手の一人。
婚活するんだったら髭は剃ったほうが良いと思う、真面目に。

竹内涼

俺の竹内。
本職ボランチじゃない選手と組むことが多くてキツいシーズンだったと思う。好きな選手なので注文を。

  • ネガトラの守備は良くなった。セットした時の守備でスペースを埋める時も良いのだけれど、プレッシャーをかける時に弱いのを改善して欲しい。
  • チームや中盤を仕切るぐらいの、他の選手を怒鳴りつけるぐらいの責任を引き受けて欲しい。
  • 点獲ってください。
枝村匠馬

清水エスパルスがJ1ではボールを持てるチームではないことが滅茶苦茶響いた選手②。
生え抜きのベテランとして、もっと存在感を放って欲しかったな。
あと今更話。広告に使われることが多いのだけれど、いつもぶっきらぼうな表情で、それで良いんだろうか?笑顔じゃなくて良いのか、何故かいつもヒヤヒヤしてる。

増田誓志

ボールを奪う能力に秀でたイケメン。
色んなところで駆け引きをするところは、鹿島仕込みだなぁと思う。来期は滅茶苦茶期待してます。

アゴ・アウベス

ベストの時はJ1屈指のアタッカー、悪い時は球離れの悪いダイバー。
後半戦はコンディション微妙だったのかなぁと思っている。
来期はどうなるんだろう?ロハで獲得できないものかしら。

チョン・テセ

彼がシーズンフル稼働できていてたら。なんのことはない、FW~DFのセンターラインが怪我人で安定しなかったから今期の苦戦だったわけで、本当にメディカル体制の強化は来期必須だと思う。
そんな中でシーズン2桁得点は立派。ポスト役、CKのストーン役でも、抜群だった。
終戦で祈るシーンに、改めてハートを射抜かれたファンも多いハズ。

村田和哉

自覚しているだろうけれど不完全燃焼なシーズン。
もう少し仕掛けて欲しいんだよなぁ。

長谷川悠

テセさんが抜けたチームを彼が支えていた時期が確かにあった。
かねてから長身だけれどエアバトラーではないと思っていて、ずっと終盤のパワープレイ要員だったのが不満だったけれど、やはりベースは足元でセカンドトップの選手だよね。守備も上手く献身的、頭のいい選手だなぁと気付かされたシーズンでした。

ミッチェル・デューク

多分、デュークを嫌いなサポはいない。決定力はないが、出し惜しみしない献身的な姿勢、豊富な運動量、不屈の闘志。
おそらく夏以降ずっとコンディションが悪かったと思う。でも、それでも彼は決して手抜きせずにプレーし続けた。
フィニッシュシーンで何か開眼してくれれば。
来期もいるよね?

北川航也

今期最も伸びたのが彼だと思う。正確には9月以降一気に伸びた。
8月までは裏抜けとフィニッシュシーンでしか活躍できない選手だったのに、突如、守備で頑張るようになった。またポストプレー・空中戦でも進歩を見せている。
意外に選択が弱気だったり、パスを出さないチアゴに文句を言えないところが、次の課題…なのかな?

金子翔太

20000ゴール男。
運動量豊富、ボール奪取能力に優れ、サイスがないから選手を背負うと駄目で、間受けできると輝く。
もう少し監督が彼の特徴を理解してくれていれば、もっと活躍したんではないかなぁ。
来期、平墳くんが加入してFW陣はどういう編成になるんだろう?

2017年シーズンを振り返って(ぼくのかんがえる 苦戦の原因)

我らが清水エスパルスは、最終節ではありますが、無事J1残留を果たしました。まずはめでたい!もう既にお酒入っています。
しかし、甲府が最後に勝ち越してたって、あっぶなかった!

メディカルの不備

テセ、チアゴ、竹内、白崎、河井、増田、六平、村田、犬飼、鎌田、カヌ、飯田…、一体何人の選手が長期離脱をしたのでしょうか?メディカルスタッフの力量不足?監督・コーチ陣の無理使い?選手の自己管理能力の不足?何が原因であれこの怪我人の多さが今期苦戦した第一の要因だと思います。
カタパルトを導入して、練習負荷をコントロールしているはずなのに、何故なのでしょうか?…推測で言えば、前十字靱帯を損傷した鎌田をピッチに戻したとか、メディカルスタッフに問題があるのだろうと思っていますし、来期の一番の補強ポイントかと思います。

外国人補強の失敗

六反の補強は当たりでしたが、フレイレ、カヌの補強は結果的に失敗だったと言えると思います。外国人を補強するのであれば、せめてスタメン確定レベルでなければダメでしょう。多くの資金が無駄になりました。来期、二人は残留するのでしょうか?であれば見事Jリーグにアジャストして大活躍というストーリーを期待したいのですけれど…。
一方で、チアゴや増田の補強はGJでした。ただ後者の補強は小林監督との縁があってのもので、強化部の仕事ぶりは不満ですね。

監督

北川や金子、二見は今期とても伸びたと思います。将来、彼らが代表入りするようなことがあれば、小林監督は大いに誇って良いと思います。育成手腕は確かだと思います*1
一方で、よく言えば選手の自主性を尊重した、悪く言えば決まりごとの少ないサッカーの弊害が目立ったシーズンだったとも思います。怪我人の多さによって連携がなかなか深まらないのも痛かったです。
またシーズン通して対3バックに劣勢でした。サイドで数的不利になり、サイドをケアされれば中央を使われる、中央に寄せればサイドを…と、見ていて歯がゆかったです。
正直に言えば、監督交代を支持しますけれど、でも日本人で小林監督以上の監督が少ないのも確かなんですよね。外国人監督は…、今の清水が受け入れられるものなのでしょうか?

観客

おーれぃでばもな独り言:対Honda。 - livedoor Blog(ブログ)
そう書いているお前は何様なんだって話になってしまうので、書きづらいんですけれど、ホームでの勝率が悪いのは観客が原因だと思います。アイスタは本当に野次とため息が多すぎます。例えば松本とか岡山とかの応援に比べて、サポートしていない人の率が高いと思います。批評家とか文字通りの観客が多いと言うか…、近くの席の人が延々と試合中野次っているという率が高すぎます。
清水から他チームに移籍した選手が、「こんなに無条件に応援してもらえるんだ」と驚いていたという記事を読んだことがあるんですけれど*2、そういう空気を作っているという自覚した方が良いと思います。
試合前に「応援頑張ろう」と声掛けする際に、「野次やため息は控えよう」と添えてもらえると嬉しいんだけどなぁ。

*1:でも何故チアゴの球離れとダイブ癖は指導できないのか…

*2:多分、発言主は吉田豊だろうなぁ

2015年シーズン J2降格

というわけで降格しました。
気分を害される方もいるでしょうが、率直に書きます。みっともない、情けないシーズンでした。降格は十分にあると思っていましたが、残留争いを争うことなく降格するとはまったく予想できませんでした。
振り返ると大半のポイントで他のクラブチームに負けていた劣っていたという感があります。例外は営業部門ぐらいでしょうか?ようやく強化費用が上乗せされたシーズンに降格というのは、どう考えても失敗です。
とりあえず、思いつくままに気になっていたを書いてみます。

  • 強化部
    • テクニック偏重、サイズ・守備軽視の選手獲得を繰り返した。
    • 30名超のチーム編成。
    • 監督の能力を適切に図る事ができなかった。
    • 監督交代の遅れ。
  • 前監督*1
    • J1の監督を満たせる能力になかった。
    • 30名超の編成にも拘わらず、アンフェアな選手選考を繰り返した。
    • 前任者や同業者に対するリスペクトの欠けた姿勢。
  • 選手の周りの大人たち(含む有志の会)
    • 清水は強いはずという思い込み。
    • 過剰な身内贔屓と排他意識。
    • 選手を甘やかしすぎた(最たる例が下舘浩久で、選手に気に入られるため、自身の有料サイトのために、積極的にチームを分断し、選手の野心を小さくした)。
    • 選手と前監督以外へのリスペクトの欠けた姿勢。
    • 何故前監督に対しては解任アンケートを取らなかったのか、何故前々監督には最後まで支えるという姿勢を出せなかったのか。
  • 選手
    • もっとも責任があるのは選手としなければ、前には進めない。
    • 前々監督を否定して、待望の前監督で結果を出せず、現監督のもとではプレッシャーに自滅した。
    • 高い年俸をもらっているベテラン勢が総じて低調だった。悪い手本にしかならなかった。夏に臨時補強した選手がチームを引っ張るようでは不甲斐なさすぎる。
    • 終盤戦、ほぼすべての選手が、ピンチに1%の可能性を信じて全力で帰陣することができず、2点差を付けられれば試合を諦めていた。
    • 清水エスパルスに対する愛が足りないのではなく、プロ意識が足りなかった。


そして自分を含めたファン・サポーターには非はないかというとそうでもないと考えます。観戦中のため息をやめませんか?サッカーをわかっているが故に、一点やワンプレーの重みがわかっている故のため息とはわかるのですが、例えばホーム新潟戦で先制を許した後に1分ぐらいため息がスタジアムを覆っていたと思います。それで選手が奮い立つのでしょうか?ミスが多い選手の一つ一つのプレーにため息をしてミスが減るのでしょうか?
途中出場の村田がボールを持った際の盛り上がりは、村田に実力以上の力を発揮させていると思うのです。

鹿島・仙台・甲府のような帰るべき場所が明確にないこと、残留争いにも加われなかった今シーズンの内容から、まだ底に達していない気がしてなりません。来シーズンも辛いシーズンになりそうですが、苦しい時期も愛するクラブがあればこそと思って、一喜一憂しながら過ごしていきたいと思います。

*1:もし、清水がJを制覇した時に誰がベンチに座っていたら嬉しいかと質問されたら、未だに1位大榎・2位澤登って答えるんですけれどね…。