2013年シーズン第10節 清水エスパルス vs 川崎フロンターレ

良くない内容で連敗を喫した。
結局、戦術バレー以上に戦術キャラということなのだろう。キャラの能力、特に守備範囲の広さがチームを救っていたことを改めて認識する思いである。
良くなかった理由は他にも色々と感じた。

  • 欲を出した。堅守速攻だけの4月から、主導権を握っての攻撃を加味しようとして、結果、守備がおろそかになっている。
    • 「欲を出した」と書くとネガティブな響きだが、チームを改善していくことも必要なので、これは致し方ないところ。
    • 平面のパス・スペースへの飛び出しが減ったことは、相手があることとは言え解せない。
  • プレスがかからなかった。
  • ボールを繋ぐということに関して、川崎に一日の長があった。
    • プレスのかかりが悪い原因の一つ。
    • 川崎のボールの受け方・体の使い方が独特。バルサっぽい。少なくともこの試合に関しては、巷で批判を受けているチームには見えなかった。
    • ピンチの際に、闇雲なクリアを繰り返す清水と違って、川崎はパス繋ぐことができた。
  • 集中力に欠けていた。
    • 耐え忍んで先制した直後、ここから良い流れを引きこもうとした時間帯での失点はもったいない。
    • 2失点目は明らかに耐える時間帯であり、そこで耐え切れなかったのは問題。

面白かったのは、後半、ゴトビが竹内に向かって「竹内、頑張れ」と連呼しているとのレポート。目先の勝利だけを考えずに長期的な視野も持って試合に挑んでいるというゴトビのインタビューを以前読んだが、それが伺えるシーンだった。ゴトビは残留ということに関しては確信があるのか?

短評
DF 吉田 祝初ゴール。メンタル面での復調を感じる出来。ゴールシーンはパス出し、飛び込み、共に素晴らしかった。努力が実を結び始めたか。
杉山 酷だけれど、良くなかった。CBの選手層の薄さはどうしたものか。
キジェ 小林悠に再三裏取られた。オフサイドなので良いとも言えるけれど、付いて行っていないのが気がかり。キャラの復帰を最も待ち焦がれているのは彼ではないか。一方で攻撃面では停滞をもたらす。右足と判断を鍛えよう。
MF 村松 カバーするところが多すぎて大変そうだった。
竹内 この試合ではパスではあまり違いを見せられなかったし、後半へばるのもいつもどおり。一方で、先制点の際の飛び込みや、2回ほどあったうなぎのような中盤のドリブル突破は素晴らしかった。ゴトビの信頼に応えて成長して欲しい。
河井 前節の途中交代に思うところがあったか、積極的に攻撃に参加。先制点のクロスは素晴らしかった。
FW 2失点目は明らかに軽かった。今期は失点につながったシーンが多すぎる。また中村憲剛へのチェックは主として彼の役割だったのではないか。その点でも不満がある。ジェシにブロックされたシュートは惜しかった。
バレー 違いを見せることが出来ず。
主審 家本政明 意味不明なジャッジが多かった。