2013年シーズン第19節 アルビレックス新潟 vs 清水エスパルス
勝てない新潟戦はまたしても敗北。
新潟戦はいつも我慢勝負で、新潟は清水のミスを誘発するようなプレーを仕掛けてくるが、耐え切れずに敗北というイメージ。川又の裏抜けと、それを脅威に繋げられる田中達やレオ・シルバといった実力者達の存在によってさらに厄介なチームになったという印象。更に過密日程のさなかでの新潟への長距離移動はダメージが大きかった。逆パターンで新潟がコンディションを大きく崩した試合もあったと記憶しているが、清水戦に限って新潟はホーム2連戦というのは勘弁して欲しい。
この試合の最大の注目は、新加入のラドンチッチがどこまでフィットできるかであるが、これは期待以上と言ってもいいフィットぶり。2~3人を引き付けるキープ力・キム・クナンにも勝てる高さと、チームが求めていたセンターFWがようやく加入した。
一方で、新加入の選手が大暴れしたにも拘わらず、何故負けたという話なのだが、今期は裏抜けを多用するチームに弱すぎる。パスの出し手にプレッシャーがかかっていないこと・裏抜ける選手を見ている人間がいないことが原因だが、この試合に限ってはDFラインが凸凹でスペースがあり過ぎたことも一因だった。浩太がMFと兼任であることと・コンディションの悪さが露骨に現れた気がする。
我慢の時だと思う。悪い面はたくさん出たが、良い面もたくさん出た。河井、吉田、石毛などが積極的にPA内に切れ込むなどワクワクするようなプレーも増えたし、あと少しというシーンも増えた。手数を増やすこと、一つ一つのプレーの精度を上げること、順位表を見れば辛い状況であるが、我慢してチームを支える時間なのかと思う。しんどいけどチームはもっとしんどいはず。
短評
GK | 櫛引 | 3失点も良いセービングを連発してチームを救った。キックの精度と判断はやはり課題。 |
DF | 吉田 | パス出しが上手な竹内・六平のコンビとは勝手が違ったか持ち味を出せず。 |
平岡 | 特に浩太と組んだ際はより一層積極的にDFラインをコントロールして欲しい。大変だとは思うけれど。 | |
浩太 | 良くなかった。1失点目はともかく3失点目の油断はがっかり。ポジション変更と長距離移動で一番ダメージを受けているのはわかるのだが、悪いなりにまとめて欲しかった。 | |
キャラ | SBらしいクロスで貢献。2失点目はしょうがない。そしてゲームを繋げる大きなクリア。 | |
MF | 本田 | 過密日程と久々が堪えたと思われる出来。ただ苦しい時間帯で頑張れる。浩太と違って悪いなりにまとめた印象。 |
村松 | セットプレー、特に守備での高さを重視しての起用と思われるが、流れの中であまり貢献できていないと思う。 | |
石毛 | 吉田との連携に課題を残すも、前半は上々の出来。あれだけ切れていたのだからチームは石毛にボールを集めて欲しかったし、石毛はボールを呼び込んで欲しかった。後半消えてしまったのはそのどちらに課題があるのだろう? | |
河井 | 常に対面の相手に優位に立った。凄みを感じる時間帯もあった。この調子で。 | |
竹内 | スタメン落ちが発奮材料になったと感じる出来。交代直後からエネルギッシュに動いた。欲を言えば終盤は前と後ろを繋げて欲しかった。 | |
六平 | 交代直後こそ猛然とプレーしたが以降は淡白な出来。脅威を与えるプレーを。 | |
FW | 翔 | 相手がボールを保持しないと良さが半減する。 |
ラドンチッチ | 希望の光。 | |
高木 | チームのために走るようになってきた感じ。ラドンチッチとのコンビは相性良さそう。 | |
新潟 | 田中達 | 腹立つぐらい上手い。 |
川又 | 風貌もプレーも日本人っぽくない。恐ろしい選手になってきたと思う。 | |
主審 | 岡部拓人 | 毅然とした笛を吹けていなかった。 |