2013年シーズン第22節 清水エスパルス vs 浦和レッドダイヤモンズ

今シーズン、エコパスタジアムでもっとも多く試合をするチームは浦和であり、エコパは清水のホームでは無いというネタが試合前に駆け巡ったが、審判の笛がアウェーな残念な試合だった。清水のPKは取らない、浦和のファールにイエローカードを出さない。

ゴトビの守備は1対1が基本なのだが、相手が流動的にやってきて1対1が作れないと守備が機能しない。そして選手手動で修正できない*1。今日は再三再四吉田の右サイドが狙われ、浦和の変則システムに対して無策に試合に入ったように映った。またおそらく怪我のためだが、ラドンチッチがほとんどチェイシングをしないので、浦和のボール回しに対して有効な守備が出来なかった。その綻びから2失点目を喫する。
攻撃面に目を向けるとチームとしての攻め手がよく見えなかった。早い時間帯に失点をしたことも大きいが、大前の加入に伴い攻撃のやり方がリセットされたことも大きい。理想を実現できる面子が揃ったので攻撃的な布陣にしたいという理屈はわかるのだが、従来のやり方に大前を当てはめても…とも思ってしまう*2。ただゴトビはここで妥協するタイプではないので、当面今のやり方を続けるのだろう。どれだけ早く整備できるか、チーム一丸で頑張って欲しい。後半の中盤のトライアングルは可能性を感じた。3人ともボールを奪えるのが良い。
また、残念ながら彼我の選手のクオリティの差も感じた。クロスやセットプレーで浦和の選手は常に一定以上のクオリティを見せていたと思う。
ただ、後半の出来を見ても浦和の選手のコンディションが良かったとは思えないので、返す返すも大前が槙野に倒されたシーンを審判が流したのは残念だった。

次は中3日で鹿島戦、次いで中2日でアウェー大分戦。今日の試合を見るをラドンチッチのコンディションが心配である。思い切って水曜は休ませたほうが良いように見える。また病み上がり怪我明けの本田・浩太も心配である。休ませつつチームを作りあげなければならない。タフな一週間になるが、頑張って欲しい。

短評
GK 櫛引 失点シーンは、已む得ないとも思うし、なんとかして欲しかったようにも映った。
DF 吉田 ミスマッチを作られ狙われた。ただ苦手の守備よりもクロスの質が安定していないことの方が彼の場合問題な気がする。運動量は良かった。
平岡 前半は無条件にリトリートを選択して、シュートを打たれる原因を作っていた。
キジェ 良くなかった。特にセットプレーのキックの質が低かった。
MF 竹内 前半での交代が頷ける出来。
本拓 村松前目・本拓アンカーよりも、村松アンカー・本田前目の方が良い。やはり中盤のベストプレイヤー。
FW ラドンチッチ ボールが渡るとさすがの出来だが、運動量が少ない。結果論で言えば、後半は翔と交代で良かった気がする。
大前 審判に泣かされたと言えるが、守備を頑張っていない選手としては攻撃面で貢献が少ない。
河井 ここ3試合で3つ目のポジション。頭が下がる。
主審 佐藤隆 ユニホームの色を見て笛を吹いた。

*1:そういう意味でアウトオブプレイの際に本拓がゴトビと話していたシーンは新鮮だった

*2:大前に翔の運動量は無いので簡単では無い気もする