2013年シーズン第29節 清水エスパルス vs サガン鳥栖
ノーガードの打ち合いを制して残留確定。
ラドンチッチと本拓が出場停止となったこの試合、代わりに先発メンバー入りしたメンバーは翔と村田。GKを除く先発メンバー10人中4名しか守備の選手しかいない布陣でどうやって守るのかと危惧したが、予想以上に守れなかった。が、期待以上に点が獲れた。ゴトビもある程度の失点は覚悟していた布陣だったと思うが、このスコアは全く予想外だったと思う。
ひどかった守備だが、前線の選手は守備でサボっている感じはなく、きっちり前から追い込まれている時間帯は良かった。だが、
- 縦パスを通されすぎ(前線とボランチの問題)
- 縦パスが入った際に裏抜けする3人目の選手をケアできなかった(SBとキャラの問題)
- 豊田の空中戦が強すぎ
という三点が大量失点に繋がったのだと思う。本拓が抜けて中盤でボール奪取を出来るトリオが組めなかったことにより、チームが抱えている守備の問題が顕になった感がある。
一方で期待以上の結果を残せた攻撃だが、相手ミス×1、セットプレー×3、カウンター×2という内容を振り返ると、6得点は出来すぎな感がある。サイドを含めても縦パスの成功率が低かった。それでも2度リードされても、同点に追いつかれて一人欠けてもチーム全体で前向きな姿勢を保てたことは素晴らしかった。そして何より翔の大活躍である。ラドンチッチが復帰する次節に誰をチョイスするのか、ゴトビには嬉しい悩みだろう。
ゴール後のベンチの喜びようなどチームの雰囲気は素晴らしいものがあるし、ホーム4連勝と結果も付いてきている。次節は静岡ダービー、またもやスタメン2名を出場停止で欠くがアウェーの地でも結果を残して、天皇杯に、来期に繋げて欲しい。
短評
GK | 櫛引 | 2本のスーパーセーブ。4失点を彼の責に帰するのは酷だと思う。が、やはりメンタルコンディションが悪いように感じる。いつかブレイクスルーを果たせる日がやってくるので、その日まで折れずに頑張って欲しい。 |
DF | 平岡 | 高さで豊田に完敗するが、大きな大きな勝ち越し点。 |
キャラ | 祝・ロングスローでの初アシスト。ポジショニングが悪く失点に絡む。SBに入ってからは安定。リーグ戦の次の出場機会は11/23とかなり間隔が開くので、体をオーバーホールして帰って来て欲しい。 | |
石毛 | ポジショニングが悪く失点に絡む。6点目のアシストは見事。最近指摘されすぎなので、スローインの位置は気をつけよう。 | |
河井 | 退場は妥当。これも経験。 | |
吉田 | 上手く試合に入る。次節は期待。 | |
岡根 | 少しでも試合経験を積めたのは良かった。サイズを見るとやはり期待してしまう。なんとか花開いて欲しいもの。 | |
MF | 杉山 | 祝・清水復帰後初ゴール!今日の試合で何が駄目だったのかチームに還元して欲しい。 |
竹内 | 投入直後に河井が退場と可哀想な面もあるが全然駄目。相手のパス回しを阻害することも遅らせることもできていなかった。 | |
FW | 翔 | 祝・ハットトリック!素晴らしかった。コンパクトに正確で強力な一撃を決めた1点目、しなやかに相手DFの前に出た2点目、技術・スピードを示した3点目。ボールの落としや守備でも貢献。今までの努力の積み重ねが花開いて本当に良かった。 |
大前 | エース。翔と並ぶMVP候補。 | |
村田 | 見事なアシストを決める。快速を守備でも活かす。ただ現状では切り札の方が威力を発揮するか? | |
俊 | シンプルにプレー。素晴しいセンタリングが2本あり、得点にこそ絡まなかったが良かった。金沢戦で何かを得たかもしれない。 | |
鳥栖 | 池田圭 | 軽症でありますよう。 |