2014年シーズン第1節 名古屋グランパス vs 清水エスパルス

2007年の神戸戦以来、7シーズンぶりとなる開幕戦勝利(しかもアウェイ!)でした。

特に開始10分ぐらいは名古屋が積極的に前から来たこともあって落ち着かない展開だったのですが、幸先良く1チャンスを決めて先制、これで落ち着くのかと思いきや、ズルズルと押し込まれる展開。両SBを押し上げて幅を使って攻めるというこちらがやりたいことをやられ、自陣ゴール前で度々数的不利を作られ、あれよあれよと逆転されます。

  • チェックはしても厳しく行けてない(球際が弱い)。
  • クリアが中途半端(繋げない・ラインに逃げられない)。
  • (ノープレッシャーだったこともあり)名古屋の最終ラインのフィードの質が良かった。

といったところが原因でしょうか?引いて守るのであれば、大前と俊幸はもっと守備に頑張らなければならないです(もっともその場合、二人が過労死しそうですが)。ただ2失点で抑えたことが大きかったとも言えます。

修正力が問われた後半ですが、それなりに持ち直して試合はよりオープンな展開に。ゴトビの指示通り前から積極的に追うようになったというのもあるのでしょうが、前半に飛ばした名古屋の出足が鈍ったというのが大きかったように思います。ここで名古屋は選手を変えず(変えられず?)、清水は途中交代の本田が守備を安定させ、村田が攻撃にリズムをもたらし、逆転劇に繋げることができました。

明らかに悪い時間がかなりありスッキリしないところはありますが、勝敗を分けたのは選手層(交代選手)かなと思うので良かったと思います。勢いに乗って欲しいと思いますが、コンディションが良くない選手が多そうなのが気がかりです。次節は昨シーズンと同じ顔合わせになったホーム開幕戦ですが、なんとかコンディションを上げてもらい、ぜひ去年の借りを返して欲しいと思います。

短評
GK 櫛引 オマーンの地で自信を失ってしまったのではないかと心配になる出来。最低限締めるべきは締めたという印象。
DF 吉田 1対1で劣勢だったのは気がかり。攻撃面では悪くなかった、特に村田との相性が良かった。
平岡 彼が右肩の手術からスムースに復帰してくれたのはとてつもなく大きかった。失点シーンに絡むが劣勢の守備を支え、値千金の同点ゴール。
キャラ 印象が薄い。大きな破綻はないが、らしい暴れっぷりもなかったような。
河井 今更ながらスロースターターなのかもと思い始めている。彼がいい形で攻め上がるととても楽しい。
デッキー 祝初出場!
MF 大前 コンディションが悪く、良いプレーと悪いプレーがはっきりしていた。それでも1点目に絡み、2点目をアシストするのは流石エース。前後半で守備位置が変わっていたのは、意図的なものなのか、他の要員なのか、知りたいところ。
竹内 押し込まれる展開だと辛いのは仕方がない。劣勢でパス成功率が低かったのは残念。むしろその技術でチームを落ち着かせて欲しいと期待している。
杉山 コンディションが整っていなかった中での出場なので致し方がない。
全般的にキレてた。交代間際以外は球離れがよく、チームの攻撃を引っ張っていたと思う。交代時の不満は理解できる。
本田 彼もコンディションがまだまだという印象だが、それでも守備で貢献。そして決勝点をアシスト。
村田 広大なスペースがある展開でもないのに、チームにリズムをもたらしたのは驚いた。今シーズンもキャラクターとプレーでチームを盛り上げて欲しい。
FW ノヴァ 祝・移籍後初ゴール!ただ他はコンディションなのか、連携なのか、違いを見せられず。
長沢 相手が闘莉王の名古屋では辛かった。ただ得点シーンを観ると潰れ役・囮としては機能しているので、そこら辺をゴトビはどう評価するのだろう。ただ高さと強さに秀でているCBには善朗をぶつけた方が良いようには思う。