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NO RACISM

「JAPANESE ONLY」の断幕が掲げられて3日が経過しました。

事件について

まず、あれは差別でした。「そんな意図はない」と差別を否定する意見もありますが、議論するつもりもありません。

例えばセクハラ事件が告発された時に、大事なのは事実関係のみので、それは加害者側の意図に左右されるものではありません。
今回の件で、多くの人が声を上げていますが、特に海外経験のある日本人の方が憂いていることの背景を想像してみるべきです。

事件の対応について

一定数以上の人間が集まればどうしようもない人間が現れることは、残念ですが致し方がないことだと思います。ただそのような不心得者を減らす努力はできるはずで、その後のクラブとJリーグの対応には怒りを禁じえません。

「差別的と解釈されかねない発言と行為がありました」「差別を想起させる発言と行為」「差別的な意図があるものだったら」「差別的な意図はなかった」といった言葉に、当該クラブとJリーグに事件を矮小化させ収束させたいという思いが透けて見えます。また「Jリーグは14日をめどに、さらに調査を進めるよう求めた」という言葉からは、迅速に解決する意志がないことを示しています。
あれが差別であることは疑いが無いことなので、現時点での対応は非常に残念であり、憤りを禁じえません。

危惧すること①

自らのクラブを守りたいと考えることは自然で、このまま事件を穏便に収束させたいと理解できるのですが、事態は下手をするとFIFAの介入もあり得ると考えています。そしてその場合、日本サッカー界に対する信頼の毀損は大きいものになります。また得てしてこの手の話はエスカレーションすればするほど釈明や再発防止策のコストが嵩むのが常なので、JFAJリーグ・クラブ主体で解決した場合に比べてJリーグ全体がより窮屈なものになることを懸念しています。
またよしんばFIFAの介入がなかったとして、現状の反応の鈍さから考えるに厳罰が下されるとは考えづらく、類似件の発生が懸念されます。

危惧すること②

あれが差別であったか否かをクラブとJリーグが検討し続ける間、差別を受けたと感じている人間たちは放置されています。現時点で、クラブとJリーグからリジェクトされているのは差別ではなく、実際に差別を受けた非JAPANESEの方々です。
そしてオフィシャルに差別だと認められていない状態では、オフィシャルな対策ができません。もし迅速に差別であったと認めているならば、今日・明日のACLや今週末のJリーグを開催する前にアナウンスすることも出来ましたし、人種差別反対のキャンペーンを打つことも可能でした(14日にクラブからの報告を受けては今週末には間に合わないでしょう)。いずれ何らかのアナウンスはなされるのでしょうが、遅れれば遅れるほど誠意は疑われ効果は薄れます。
差別を受けた方々に対するケアが最優先されるべきと考えているので、これがもっとも恥ずかしいと思います、堪えます。

最後に

この文章はJリーグと当該クラブの姿勢を非難しています。問題を起こした人間以外のサポーターを非難する意図はありません。実際、id:inumashさんのように断幕に抗議された方がいらしたことはとても素晴らしいと思います。我が身に置き換えて想像してみて、自分がその場にいても恐怖で何もできなかったと思います。